• 2026年10月4日

日常で起こる「やけど」―応急処置と注意点―

料理中に熱い鍋に触れたり、熱湯がかかったり、湯たんぽやカイロを長時間使用したりすることで、「やけど(熱傷)」は日常生活でもよく起こります。

やけどをしたときに最も大切なのは、できるだけ早く冷やすことです。水道の流水で15~30分程度を目安に、やさしく冷やしましょう。衣服の上から熱湯がかかった場合は、無理に服を脱がず、そのまま上から冷やしてください。氷や保冷剤を直接皮膚に当てると、冷やしすぎて皮膚を傷めることがあるため注意が必要です。

やけどのあとにできる水ぶくれ(水疱)は、自分で破らないようにしましょう。 水ぶくれの皮には、傷を外部の刺激や細菌から守る役割があります。大きな水ぶくれができた場合や、すでに破れてしまった場合には、皮膚科で適切な処置を受けることをおすすめします。当院ではなるべく皮を残すよう、針や注射器で抜きます。(この処置は痛くありません!)

やけどは深さによって程度が異なります。赤みやヒリヒリ感だけの軽いやけどもあれば、水ぶくれができるもの、さらに深い部分まで傷つくものもあります。赤いだけ、であれば1度熱傷です。1日ヒリヒリが続きますが、数日で治ります。水ぶくれができるものは2度熱傷で、治るまで2週間ほどかかります。

特に注意したいのが低温やけどです。湯たんぽ、使い捨てカイロ、電気毛布、ホットカーペットなどは、それほど高温でなくても長時間同じ場所に触れていると、皮膚の深いところまで傷んでしまうことがあります。最初は軽く見えても、数日後に水ぶくれができたり、皮膚の色が変化したりすることがあります。これからの季節、注意が必要です。

やけどは、初期の処置とその後の傷の管理が大切です。「まず流水で冷やす」「水ぶくれは破らない」「心配な場合は早めに受診する」の3点を覚えておきましょう。

当院でも、日常生活で生じたやけどの診察・処置を行っています。傷の深さがわからない場合や、傷あとが心配な場合もご相談ください。

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