一般皮膚科

このようなときは一般皮膚科をご受診下さい

湿疹

湿疹は、一般皮膚科を受診される患者様によく見られる皮膚症状のひとつであり、さまざまな原因によって引き起こされます。主な症状として、皮膚の赤み、かゆみ、腫れ、水疱、皮膚の乾燥、ただれなどが挙げられます。これらの症状は、原因や進行度によって変化します。湿疹を引き起こす代表的な原因としては、特定の食品の摂取や、金属や植物との接触によるアレルギー反応が挙げられます。皮膚が乾燥している方や、ストレスがたまりやすい方は、症状が重くなることもあります。治療には、保湿剤、ステロイド外用薬、抗ヒスタミン内服薬などを使用します。アレルギーが原因と考えられる場合は、原因物質の回避も重要です。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹ができ、慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。アレルギー反応によって引き起こされますが、皮膚が乾燥すると抵抗力が低下し、さまざまな刺激で悪化しやすくなるといわれています。特に、乾燥肌や掻き壊しを放置すると、ハウスダストやダニなどに対するアレルギー反応が起こりやすくなり、症状が悪化します。アトピー性皮膚炎の治療では、ステロイドの塗り薬を使用することがあります。この場合、症状に応じて必要な量を必要な期間だけ使用し、症状が軽くなったら薬を減らすか、弱いものに変更します。そして、お肌の状態が良くなった後は、保湿剤でスキンケアを続けるようアドバイスいたします。

じんましん

じんましんは、赤い膨らみやかゆみを伴う皮膚の症状で、原因が特定できない特発性じんましんが多く見られます。そのためすべての方に血液検査を行う必要はありませんが、症状によってはアレルギー検査を行うこともあります。

治療は主に抗ヒスタミン薬を使用し、1剤で効果がない場合は、2剤や3剤を組み合わせて症状を抑えます。慢性じんましんでは、数か月から1年以上にわたる長期的な治療が必要になることもありますので、根気強く治療を続けることが大切です。

＊当院で可能なアレルギー検査：アレルギー検査VIEW39は、39種類のアレルゲンに対する反応を一度の検査で測定できる血液検査です。食物や花粉、動物アレルゲンなどのアレルギーを特定し、適切な対策を立てるための有用な検査です。費用は保険適応で約5,000円です。

ニキビ

ニキビは、皮脂の過剰分泌や毛穴の詰まりが原因で起こる皮膚トラブルです。外用薬や内服薬で炎症を抑え、肌の改善をサポートします。
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帯状疱疹

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で引き起こされます。このウイルスに感染すると初めに水ぼうそうを発症し、発疹は次第に消えていきます。しかしウイルス自体は治癒後も体内に潜伏し続けています。そのため、加齢や免疫力の低下によって、潜伏していたウイルスが再活性化し、神経痛のような痛みや、痛みを感じる部位に帯状に現れる紅斑や小水疱が生じることがあります。これが「帯状疱疹」です。治療には抗ウイルス薬が使用されますが、痛みが1か月以上続くこともあるため早期の治療が重要です。

また、帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛の予防には、ワクチンの接種が推奨されています。50歳以上の方に推奨されており、発症リスクを減らすことができます。

当院で接種可能なワクチン

• 生ワクチン（ビケン）
• 不活化ワクチン（シングリックス）

いぼ（尋常性疣贅）

いぼは、ヒトパピローマウイルス（HPV）の感染によって発生する良性の腫瘍です。正式には「尋常性疣贅」と呼ばれます。このウイルスは健康な皮膚には感染しませんが、小さな傷などから侵入し、いぼが発生します。治療には主に液体窒素を用いた凍結療法を行い、いぼを繰り返し凍らせることで病変組織を凍結壊死させ、除去していきます。1回の治療で消失することは少なく、2～3週間に1度通院する必要があります。いぼの数が多い場合などにヨクイニンという漢方薬を処方することもあります。

皮膚疾患の予防

皮膚疾患の原因にはさまざまなものがありますが、とくに日常生活の過ごし方が大きな影響を与えます。脂っこいものや甘いものを食べ過ぎたり、睡眠不足やストレスの多い生活を送ったりすると、皮膚トラブルを招きやすくなります。バランスのとれた食生活を心がけ、夜更かしを避けて十分な睡眠をとり、適度な運動を行いましょう。ストレスを溜め込まないよう、気分転換を図ることも大切です。また、紫外線を過剰に浴びることも皮膚ダメージにつながるため、外出時には日焼け対策を欠かさないようにしてください。