金生皮膚科医院ブログ

帯状疱疹ワクチンは、最近CMでもよくみかけます。
今まで当院でも生ワクチンの接種を行ってきましたが、新しく不活化ワクチン（シングリックス）が登場しました。シングリックスのほうが、発症予防や痛み軽減の効果が高いというデータがあります。


しかし、
・値段が高い
・副反応がある
というデメリットもあり、導入に迷っていました。
50歳になったことだし、まずは自分に打ってみようと思い、接種いたしました。シングリックスは2か月間隔で2回接種が必要です。

1回目：翌日午後より軽い倦怠感。熱っぽい感覚はあるが発熱なし。翌々日には回復。接種部位の痛みは3日間あった。
2回目：当日の夜に軽い倦怠感と熱っぽい感覚。2回目は早めにカロナールを内服したためか、翌日にはほとんど症状なし。接種部位の痛みは3日間あり。

個人的には強い副反応なく乗り切ることができました。翌日の仕事を休まなくていけない、とまでは不要と思いますが、個人差があるので心配な場合はお休みを計画したほうがいいかもしれません。

シングリックスはとくに高齢者において差が出ると思われます。メリットとデメリットをよく検討して選ぶとよいと思います。


私としては
50歳～70歳　意外と早期に回復する方が多いので生ワクチン
70歳～　　　神経痛の発症を抑えるため不活化ワクチン　
をおすすめしたいです。

＊当院での価格
生ワクチン（ビケン）　8580円
不活化ワクチン(シングリックス)　1回あたり22000円　（2回で44000円）